スクウェア・エニックスの新作スマホ向けRPGの『OCTOPATH TRAVELER (オクトパス トラベラー) 大陸の覇者』が2020年10月28日にリリースされました。
私は前作のSwitch版オクトパストラベラーは未プレイですが、とても評価の高いタイトルだったため早速DLしてプレイ開始。
前作未プレイならではのまっさらな気持ちで本作を評価すると、以下の感想でした。
こんな人はこのゲームに向いてます!
●本格的な2D RPGがプレイしたい
●昔ながらのRPGのようにフィールドマップを歩きたい
●コマンドバトルが好き
●じっくり腰を据えてプレイしたい、プレイする時間がある
●骨太なRPGを求めている
●萌え要素なんていらない
逆にこんな人はこのゲームに向いてないかなぁ・・・
▲3Dモデリングのゲームがいい
▲ちまちま探索するのがきらい
▲マニュアル操作じゃなくオートでぶん殴りたい
▲忙しくてじっくりプレイできない
▲萌えがないと生きていけない
絵本のような美しいフィールドマップ
美麗で立体感のある2Dグラフィックの背景。美しい世界観がよくわかる。
最近ではスマホでも3Dのクオリティの高いゲームが多くリリースされていますが、本作はキャラをドットで描く2Dゲームです。
雰囲気は違いますが、サガフロンティア2をなんとなく思い出しました。
とても精巧にマップが描かれており、探索するだけでも楽しいです。
移動はフリックで自動ダッシュでき、進めなくなると止まる仕組みになっています。また、画面右上にミニマップがあり、移動したことがあるエリアならミニマップを開き、アイコンタップで自動移動もしてくれます。
スマホ向けにストレスフリーな操作方法になっていますので、「そもそも移動するのがめんどくさい」といったことにはなりません。
ストーリーが進むと街やダンジョンへのファストトラベルも開放されます。うまくスマホゲーにマッチするような仕組みにしていますね。
プレイヤーの興味を惹きつけるストーリー
”富” ”権力” ”名声”、ストーリーはいずれかを選択。選ばなかったストーリーは後からプレイできる。
本作はスタート時に3つのストーリーの”富”、”権力”、”名声”、のいずれかを一つを選択し進行することになります。
私はそのうち”名声”をなんとなく選択しましたが、少し進めるだけでなかなかエグいストーリーでした。
2Dだが迫ってくるような演出とセリフ。往年のファイナルファンタジーを彷彿とさせる。
ネタバレになってしまうため記載はしませんが、ぜひプレイしてたしかめてみてください。続きが気になることはうけあいです。
その他にもプレイアブルキャラごとのトラベラーズストーリーと呼ばれる、ミニストーリーを絡めたクエストや、RPGによくある街の人々の依頼をこなしていくクエストも存在します。
プレイアブルキャラの個別クエスト、トラベラーズストーリー。
トラベラーズストーリーはガチャでキャラを手に入れないと1章までしか進められないのは作りとしてもったいない気がする・・・
メッセージスキップはできない
ただ、ストーリーをプレイしていて最も気になった点は「メッセージスキップ機能がない」ということです。
現代は昔のゲームと違い、スマホで手軽にできるものが多くなっており、ストーリースキップやメッセージスキップは当たり前に用意されています。
ですが、本作では(おそらく)メッセージスキップ機能をあえて導入していないのだと思います。
これも推測ですが、ストーリーも本作の大きな売りのため、スキップしてしまうとストーリーがわからなくなってしまう可能性があります。
メッセージスキップができないため、画面をタップしてメッセージ送りをするしかない
そしてそのストーリーを見直す機能もないため、街の住人のサブクエストなども含め、メッセージスキップができない仕様ではないのかと思います。
個人的にスキップできないのは結構痛いかなー・・・
敵の弱点をついて「ブレイク」し、一気に攻勢をかけるバトル
戦闘方式は、なじみ深いターン制のコマンドバトルです。画面を見て直感的に操作がわかるため、非常にわかりやすいUIになっています。
戦略性があり、HP・SPが減少したら前列は後列と交代
スキルを使用しすぎると当然SPが足りなくなる。適宜後列と交代。「全員交代」のコマンドもある。
闇雲に戦っていてはすぐにHP・SP(MPのようなもの)が尽きてしまいます。
SPを使い切る前に早めに後列のキャラと交代し、戦闘からいったん離脱し、体力を回復させる必要があります。
ボス戦では戦況に応じて前列と後列を切り替える戦略が求められます。
普通に戦っていてはボスの耐久力が高く、倒しにくい
本作のバトルの特徴として『ブレイク』の要素があります。敵にはそれぞれ「弱点」が用意されており、その弱点を「武器種」で突いたり、「属性攻撃」を当てて敵のガードを「ブレイク」させなければボスは非常に耐久力が高く、戦闘に時間がかかります。
敵がブレイクしたら一気に畳みかける。このシステムにより、戦闘にメリハリが出てくる。
何も考えずに適当に攻撃してて、メインストーリーの最初のボスを倒すのに10分以上かかったよ!
弱点を突き敵をブレイクさせると1ターンの間耐久力が下がり、ダメージが通りやすくなります。
このタイミングを狙って、自キャラを『ブースト』と呼ばれる強化効果を付与して一気に畳みかけます。
この「ブースト」はターン経過によってたまるゲージのようなものを使用して攻撃するイメージ。ためればためるほど効果が上がり、攻撃回数も2連撃・3連撃とアップします。
ブーストをMAXの状態で叩き込むのが気持ちいい!!
ブーストによる多段攻撃。攻撃回数も単発から4連撃までアップしている。
補助魔法にもこのブーストの効果はのるため、ここぞというときにブッパです。
戦略性があるがゆえに、オートバトルがない
本作は上記の「ブレイク」と「ブースト」を前提とした仕様のため、マニュアルバトルしかありません。
そのため、スマホゲーでよくある「オートバトルで放置し、他のことをする」といったことができません。
じっくりプレイできる人はいいけど、忙しい社会人とかにはあまり受け入れてもらえないかも・・・
シンプルでわかりやすいUIの編成画面
一度でもRPGをプレイした経験があればすぐに理解できるはず。
8人パーティーで編成を組むことになりますが、某幻影戦争のように画面がごちゃごちゃしておらず、RPGをしたことがある人なら直感的に操作できる非常にわかりやすいユーザーインターフェースです。
ドットキャラがかわいいね!
ガチャは最高レアは出にくいが、★4キャラの確率を含めると出やすい?
最高レアのソフィア。他のガチャ確率が鬼畜なゲームに比べると出やすい?
ガチャは一点狙いは間違いなく沼ですが、最高レアと思われるキャラが8体おり、★4と★5のレア度いずれかで排出されます。
4と5の違いは今のところ分からないのですが、同じキャラのレアリティ違いのため、「進化前・後」のような扱いなのでしょうか。
仮に上記の仕様だった場合、★4の8キャラの排出確率が合計で2%、★5も合計2%のため、最高レアの排出率はそれほど低くはないと思います。
ガチャはいまのところ渋くはないと感じるよ!
実際、私も単発ガチャを10回程度やったと思いますが、最高レアの「ソフィア」をゲットできました!
最高レア出現時の演出。指輪の周りが黄色がかった波動が出る。通常は青。
絵画のようなゴシックなイラスト
初期加入キャラのナンナ。キャラの背景も含め、世界観が伝わってくる。
幻想的な非常に味のあるイラストが特徴です。
中世をイメージした雰囲気がとてもよく出ていますね。FFBE幻影戦争のイラストもいい雰囲気が出ていると思っていましたが、こちらも負けていません。
ただし幻影戦争はゲーム自体はアレだけどね・・・
こういったイラストがしっかり描かれていると、よりゲームへの没入感が高まります。
オクトパストラベラー 大陸の覇者 まとめ
オクトパストラベラーをプレイした感想を良い点・悪い点でまとめたよ!
オクトパストラベラー 良い点
◆戦略性のあるバトル
◆スムーズでストレスのないフィールド移動の操作
◆シンプルかつわかりやすいインターフェース
◆骨太で人間味のあるストーリー
オクトパストラベラー 悪い点
◆オートバトルがない
◆上記の2点から、プレイするには時間がかかりがち
◆横画面のため片手でプレイしにくい
以上、いかがでしたでしょうか。良い点・悪い点ありますが、やってみる価値は十分にある本格的な2D RPGです。気に入らなければやめればいいだけなので、ぜひ一度プレイしてみてください。
内容に誤りがあればご指摘いただければありがたいです。
適宜内容を訂正いたします。